期間工は、勤務する期間があらかじめ決められた(最大2年11か月)期間限定の工場スタッフのことで、業務内容は自動車ボディの製造ラインが多いです。
そんな期間工ですが、この仕事につくためにはどうすればいいのでしょうか。期間工になるための方法や採用条件について、解説していきます。
期間工という仕事につくためには
期間工になるためには、まず求人に募集するところから始まります。募集はネットや求人広告、求人雑誌などに掲載されています。
まずは、インターネットの検索エンジンから「期間工 募集」などで調べてみましょう。
期間工への、応募方法は大きく2つに分けられます。
・働きたい自動車メーカーのHPから直接応募する
・派遣会社を通して応募する
期間工は、派遣と違いメーカーからの直接雇用になるため、勤務したいメーカーの募集に直接応募することも可能です。ただし、メーカーへの直接応募は、あまりおすすめしません。
派遣会社経由ならば手当てがつく
期間工へ応募するときの、おすすめは派遣会社経由です。理由は、そちらの方が最終的に手に入る金額が大きいからです。
メーカーへの直接応募でも、派遣会社経由での応募でも、給料や寮の待遇などは変わりません。
しかし、派遣会社経由での応募ならば、メーカーからの入社祝い金だけでなく、派遣会社からの入社祝い金ももらえるというメリットがあります。これは、直接応募では得られないものです。
期間工に求められる人材の条件
期間工になるためには、いくつかの条件があります。申し込み可能な人材は以下の人たちです。
・年齢は、18歳~50代まで
・男女可能
・未経験者歓迎
こういった記載をされていることが多いため、期間工の間口は広いということです。
ただし、これはあくまでも記載上のもので、実際は少し異なります。申し込み可能な年齢が50代までと書かれていても、実際に採用されることはほとんどありません。期間工になることができる年齢は、体力に陰りが見られない30代前半までというのが現状です。
面接の際に30代後半では、体力面を心配されて極端に採用率が下がってしまいます。30代後半の方が採用されるためには、期間工の経験があるなどのアドバンテージがある必要があると言えるでしょう。
採用までの流れ
期間工採用までの流れを簡単に解説していきます。大きな流れは以下のものです。
・面接の予約(メーカーへの直接予約または派遣会社経由での予約)
↓
・派遣会社経由ならば派遣会社の1次選考(メーカーへの直接応募の場合はなし)
↓
・勤務する自動車メーカーでの面接(筆記、面接)
それぞれの段階について解説していきます。
面接の予約
履歴書を送付する先は2つです。
・電話での予約
・WEBからの予約
いずれの場合も、予約が取れましたら、履歴書を用意しましょう。直接メーカーに応募した場合と派遣会社を通し応募した場合で、その後の流れが変わってきます。
・派遣会社経由での応募 → 派遣会社の1次選考を受ける
・メーカーへの直接応募 → 自動車メーカーの入社試験を受ける
ちなみに、自動車メーカーの試験では、筆記と面接があります。
派遣会社の1次選考
派遣会社経由での応募の場合、応募後に、まず派遣会社による1次選考を受けます(無料)。
1次選考といっても、難しいものではありません。内容は以下の確認です。
・希望している企業が本当に自分に合っているのか?
・期間工に適性があるか?
・これまで経験してきた仕事について、今後の人生プランの希望などのヒアリング
面接というよりも、カウンセリングをイメージした方が近いでしょう。期間工に応募するのが初めての場合は、ここで質問をしてください。派遣会社のスタッフさんは、不安点や疑問点を解消するための質問にも丁寧に答えてくれます。
自動車メーカーの面接
派遣会社での面接が終わり、適性があると判断されましたら、自動車メーカーへの面接に進みます。直接、メーカーに応募する場合はここからスタートです。
内容は面談がメインですが、メーカーによっては筆記試験と体力測定があるケースも。それぞれの内容を簡単に解説します。
筆記試験の内容
筆記試験の内容は簡単です。
・簡単な計算
・漢字テスト
・間違い探し
ごく一般的な学力を見るためのものですので、偏差値や最終学歴や現在の知識を求められるものではありません。
体力測定の内容
体力測定も筆記試験同様、簡単なものです。運動が苦手な方や体力にあまり自信がないと自分では思ってる方でも問題ありません。
ただし、ケガの後遺症や持病があったり、少し動いただけでも疲れてしまう方は不採用になるケースが多いため要注意です。普通の体力があり、問題なく就業できる方ならば心配はいりません。
面談の内容
面談では、様々なことを聞かれます。個人面接か集団面接かはメーカーによって異なりますが、多くの場合は集団面接になります。
前述の通り。期間工の間口は広いと言っても全員が合格できるわけではありません。年齢によって採用されないこともあります。20代~30代前半ならば、ほぼ採用されることになりますが、30代後半になるととたんに採用の可能性が低くなります。
とくに40代、50代は体力面からも厳しいと思われてしまい、不採用になるケースが高くなります。
合格率を高めるためにするべきこと
面談を受ける際には、以下の点に注意して合格の確立を高めましょう。
・身だしなみを整える
・志望動機を具体的に書いて伝える
・面接時「働きたい」という熱意を見せる
身だしなみを整える
髪の毛がぼさぼさはNG。染髪をしていたりするのもよくありません。髭も剃っていきましょう。
また、だらしない服装で面接に行くこともNGです。服装は、必ずしもスーツである必要はありませんが、ジャージやカジュアルすぎる服装は面接に適していません。
最低でも襟付きシャツにジャケットを着用していくことがベターです。可能ならばスーツで行くと良いでしょう。
志望動機を具体的に書く
履歴書には、具体的な志望動機を書きましょう。このとき、「お金が稼げる」「他では採用してもらえないから面接を受けた」など、うしろむきあ理由は書かない方がいいでしょう。こういった理由を書いてしまうと、採用されにくくなってしまいます。熱意を持った動機を書くようにしましょう。
「この会社で働きたい」ということを伝えることが大切です。
しかし、どうしても、動機がネガティブなものになってしまってしまうこともあります。そんなときは、表現をポジティブなもに変えるように工夫して応募しましょう。
面接時に熱意を見せる
面接では、「この仕事に本気で取り組みたい」という熱意を見せることが大切です。この想いを伝えることによって、会社側は「この人を雇えば長く働いてもらえる」というメリットを感じます。これが、合格への鍵です。
まとめ
メーカーでの面接で、見事合格すれば通知が届きます。通知は、数日後にメールまたは登録住所への郵送で行われることがほとんどですが、メーカーによっては当日、面接会場で発表されることもあります。
期間工を目指すのでしたら、まずは期間工の派遣会社への登録を行い、どんな求人があるのかをチェックしましょう。