車のエンジン部分を作る上で非常に重要になるのが金属加工です。
鋳造・鍛造という過程を経て出来上がった部品を機械加工で整え、組み付けを行ってエンジンを完成させていきます。
これらの工程も、期間工の守備範囲。今回は、期間工が行うエンジンに関する工程についてまとめていきたいと思います。
エンジンの鋳造・鍛造・機械加工・組み付けってどんな仕事?
鋳造(ちゅうぞう)とは?
鋳造とは、熱を加えてドロドロにした金属を型(鋳型)に流し込み、部品を作る製法です。鋳型に流し込んだ金属を冷やすことで、必要な部品が出来上がります。
自動車メーカーでは、主にエンジン部品(シリンダーブロックやシリンダーヘッドなど)やアルミホイール等が鋳造部品です。
鍛造(たんぞう)とは?
鋳造が液体状の金属を型に流し込むだけの工程なのに対し、鍛造は高熱に加熱した金属をプレスを加えて、その強度を上げていく製法です。
エンジン部品の歯車やシャフトなど、特に強度を求める部品は鍛造という工程で作られます。
機械加工・組み付けとは?
機械加工というのは、鋳造や鍛造を経て出来上がった部品を専用の機械で削り、パーツを完成させていていく工程のことです。旋盤やグラインダー、ボールなどを使用し、金属そのものを加工していきます。
その後、機械加工をして出来上がったパーツを組み付けて、エンジンを完成させていきます。
エンジン部分の鋳造・鍛造・機械加工・組み付けって未経験でもできる仕事なの?
この工程は重い金属を扱ったり、熱かったりと肉体的には結構な重労働となりますし、それなりに危険が伴います。
とはいえ、未経験だからできないという仕事ではありません。
慣れるまで1か月程度はかかりますが、未経験者も多く配属されています。
まとめ
エンジンは車の心臓部分ですので、非常に重要な工程です。
今回紹介した「鋳造・鍛造・機械加工・組み付け」は、前後の工程も合わせてローテーションで回るメーカーが多いです。