期間工のメリットとデメリットを解説|向いている人・いない人

期間工とは、いったいどんな仕事なのでしょうか。この記事では、期間工の仕事の概要を説明するとともに、そのデメリットについても解説していきます。

どんな人が期間工に向いているのかということもお話ししていきますので、あわせてご確認くださいね。

期間工はこんな仕事

期間工は、一言で言えば期限付きの契約社員」です。その期間は最大で、2年11ヶ月。

機関行為採用されると、大手自動車メーカーで働くことになります。

期間工で働く人の年齢

期間工として活躍している人の年代は、20代〜30代中盤。それ以上の人もいるにはいますが、30代中盤以降の方が未経験で始めるには、採用が厳しいといえるでしょう。

期間工は直接雇用

期間工はトヨタなどの大手メーカーに勤めることになります。

期間工が一般的な派遣社員と異なる点は、大手メーカーからの直接雇用だという点です。狭き門ではありますが、場合によっては正社員を目指すことも可能です。

また、給与形態も、時給で働く一般的な派遣社員とは異なります。

期間工の給与携帯

期間工の給与形態は、自給ではなく「日給」です。また、「満了慰労金」というボーナスも、満了時に支払われます。

さらに、期間工は、住み込みで働ける上、寮費・光熱費が無料となる点も大きなポイントだといえるでしょう。

期間工のメリット

期間工として働くメリットは様々です。ここでは、そのメリットを5つほどご紹介します。

・収入が多い

・貯金ができる

・目標を持って働く人にとっては稼ぎやすい

・大手企業の正社員並みの福利厚生が受けられる

・大手企業の正社員になれる可能性もある

収入が多い

勤務先のメーカーによっても異なりますが期間工として働いたときの日給は1万円前後。そこにさらに残業代の手当てなどがプラスされます。

貯金ができる

期間工として働いたとき、多くの場合、家賃と光熱費は一切かかりません。また食事も食堂を利用すれば、安い値段でバランスの良い食事をとることができます。

生活費がほとんどかからないため、貯金がしやすい職業だといえるでしょう。

目標を持って働く人にとっては稼ぎやすい

期間工では、就労の最大期間があらかじめ決められているため、「この期間内に◯◯円貯める」や「◯◯円貯めて海外留学する」などといった具体的な目標がある方にとっては、働きやすく稼ぎやすい環境にあるといえます。

満了になる期間まで働き、別のステップに進むという方法が可能です。

大手企業の正社員並みの福利厚生が受けられる

期間工として働けば、工場内食堂の利用などの様々な福利厚生を受けることが可能です。また、社会保険に加入することができるため、安心して働くことができます。

大手企業の正社員になれる可能性もある

期間工として働いている人の中には、正社員になる人もいます。正社員になるための方法は、大きく分けて2種類。

・自薦による受験

・工場からの推薦

筆記試験と面接、面談が行われ、そこで合否が決定します。正社員になれる人は決して多くありませんが、合格すれば晴れて大手メーカーの正社員になれますのでトライしてみる価値は十分にあります。

期間工のデメリット

このように、メリットがたくさんある期間工ですが、反対のデメリットについてもお話しします。

・体力的にきつい

・単純作業が多い

・夜勤がある

・生活が単調になりがち

・寮生活は意外と不便

・出会いがない

・最長でも3年未満

・40代以降は不利になる

1つずつ、確認していきましょう。

体力的にきつい

期間工の仕事には、体力が必要です。一般的なレベルで身体を動かせれば問題ありませんが、それでも身体を使って働くことには変わらないため、体力的にきつい仕事だといえるでしょう。

単純作業が多い

期間工の仕事では、1日中単純作業をこなしていくことがほとんどです。人と話すことも少ないため、和気あいあいと仕事をしたい方にとってはあまり向かない職種だと言えます。

しかし、黙々と同じことに集中できる方にとっては、この上なくピッタリの職業になるといえるでしょう。

夜勤がある

期間工の仕事では、多くの場合、夜勤があります。交代勤務で日勤と夜勤が入れ替わることもあるため、生活のリズムの変化が他の職種よりも多くなりがちです。

中には生活リズムの変化に慣れるまでに時間を要する方も少なくありませんが、それでも数ヶ月程度で慣れることがほとんどです。

生活が単調になりがち

期間工の生活は、寮と工場の往復のみです。工場まではバスなどで移動することも多いため、毎日の生活に変化をつけることが難しくなっています。毎日の刺激が欲しい方には、あまり向かないかもしれませんが、仕事にのみ集中したい方にとっては誘惑がない良い環境だとも言えます。

寮生活は意外と不便

寮に住んでいると、風呂やトイレやキッチンなどの共有スペースを利用することになります。その際に、気を使ったり遠慮しなければいけないため、ストレスを感じてしまう方もいらっしゃいます。

また、寮に彼女を呼ぶこともできないため(多くの場合、発覚したら退寮になってしまう)、普通の一人暮らしと同じ感覚ではいられません。

出会いがない

期間工で働く方のほとんどは男性です。ごく稀に女性がいたとしても、接点を持つことはほとんどないため、実質、職場での出会いは皆無だといえるでしょう。

また、単調な生活をするので、恋人ができるケースはあまり多くありません。

最長でも3年未満

期間工の契約期間は、最大で2年11ヶ月。その期間がくると、自動的に契約解除になります。何十年も同じ工場で働くことができないため、菅らず3年ごとに新しい仕事を探さなければいけません。

40代以降は不利になる

期間工は、体力的に充実した20代〜30代前半の男性が重宝されます。反対に、それ以上の年齢になってしまうと、途端に採用率が下がってしまいます。一生を続けて働くことは難しい職業だという点も覚えておきましょう。

期間工が向く人・向かない人

期間工に向く人は、以下の方です。

・短期間で稼ぐつもりの人

さらに若い人なら、なおさら良いでしょう。反対に、一生、期間工で働いていこうと考える人にはあまり向きません。理由は、加齢による体力等の低下です。その結果、採用が厳しくなり、将来的に職を失ってしまう可能性があります。

また、期間工の仕事はキャリアにはならず、いわゆる「つぶし」がきかないため、そのスキルを活かして他の仕事をすると言うことも難しいでしょう。

まとめ

このように、期間工には、メリットとデメリットの両方があります。短期間だけ働いて貯金し、次のステップに進んでいくという方にはおすすすめですが、一生、期間工をしていこうと考える方にはあまり向かない職業です。

自身の将来設計やビジョンを踏まえて、選ぶようにしましょう。