きつい!?期間工の組み立て工程の仕事内容について

エンジン・車体・その他の部品の製造工程で作られた部品を最終的に組み立てて車の形にするのが「組み立て工程」です。

車1台作るのに必要な部品は、なんと3万個。

それらの3万個の部品を組み立てるこの工程には、期間工の多くが配属され、そして「きつい」ことで有名です。

今回は、そんな組み立て工程の内容について掘り下げていきたいと思います。

組み立て工程における期間工の仕事内容

他の工程で作られた様々なパーツを組み付けて車にしていくのが組み立て工程の仕事内容ですが、この工程は他の工程に比べて期間工の手作業が多くなります

具体的には、インパクトドライバーを使ってボルトを締めながら、各パーツを連結していく仕事です。

車のシャーシにエンジンを乗せて外枠を作っていく工程や、車の内装部分の工程など、一言で組み立てと言っても行う内容はかなり多岐に渡ります。

この段階の各パーツはすでに塗装済みで完成品のため傷を付けず、それでいてラインの流れを止めたい様に急いで作業をする必要があります。

組み立て工程はどれくらいきついのか?

自動車工場の組み立てラインの仕事はきつい!というのが定番ですが、ひと言で組み立てラインと言ってもどの部分の組み立てを行うかで「きつさ」は変わります。

例えばエンジンの取り付けなどは、車のシャーシが作業しやすい高さまで釣り上げられた状態で行うので、体勢的な負担がかかりません。

反対に、自動車の中に入って行う内装組み立ては、かなり無理な体制で組み立てを行う必要があるため膝や腰への負担は大きいですし、体の体勢を支えるためにかなり筋力を使うので肉体的な疲労感も大きいです。

組み立て工程はライン作業なので時間との戦いでもある

また、組み立て工程はライン作業で行われるため、車1台あたりにかけられる自分の工程の時間が決まっています。そのため、ミスをして必要以上に時間がかかってしまうと、車は先に流れていってしまいます。

そうすると、少し先に進んでしまった車体に対して組み立て作業を行わなければいけなくなるため、焦りが焦りを呼んで最悪ラインを止めてしまうことも。

組み立て工程は、肉体的にきついだけでなく、そういったプレッシャーとの戦いといった側面もある仕事です。

期間工の多くが配属されるのが組み立て工程

期間工の半数以上は、組み立て工程に回されるといっても過言ではありません。

先ほども触れたように、組み立て工程と言っても仕事内容は全く同じではありませんが、やはり基本的にはきつい仕事です。

したがって途中で辞める人も多く、常に人員が足りない部署でもあります。

まとめ

今回は組み立て工程の「きつさ」が強調された内容になってしまいましたが、慣れてしまえば楽になるという意見もあります。

慣れると何も考えなくても体が勝手に動いてくれるようになるので、ポイントは慣れるまでの期間をいかに乗り越えるか、という点にありそうです。