期間工はきつくて大変と聞くがこれから期間工になろうとしているので不安。こんな風に思っている方の疑問に応えます。
結論からいうと、期間工はきついと言われる仕事が多いです。出来ることなら、少しでも楽な会社(メーカー)を選び、負担を避けたいですよね。
今回紹介する項目をチェックする事で、少なからず「こんなにキツイとは聞いてなかった」と思わずに済むかと思います。
目次
期間工はきついのか?その理由を解説
「期間工はきつい」と言われるのには、様々な理由がありますが、大きな理由としては以下の2点があげられます。
- 仕事のきつさ
- 生活環境がきつい
給与や待遇が恵まれているばかりに、デメリットの部分が「仕事・生活環境」この点に関して悩まれる方が多いです。
もし初めて期間工として働こうか悩んでいる方は、期間工のメリット・デメリット双方を踏まえた上で応募されてくださいね。
>>期間工のデメリット10選と後悔しない為に大切にしたい4つの事
では一体どんな事がきついと言われるのか、以下の点について掘り下げて解説していきます。
- 肉体労働で体力的にきつい
- 昼夜逆転の生活がつらい
- 寮での共同生活がきつい
肉体労働で体力的にきつい
工場では、重い重量物を扱う仕事も多く、それを上げ下ろしする作業が続くので体力を想像以上に消耗します。
基本立ち仕事なので、休憩があるまで座れないのが辛いところです。しっかり休憩は取らせては貰えますが、体力が無い方だと継続しない人が続出します。
初日が終わると次の日は筋肉痛が押し寄せ、体は常にどこかしら痛い感じがあります。
昼夜逆転の生活がつらい
工場勤務経験者の方や、夜勤の生活に慣れている方にとってはさほど影響は感じないかもしれませんが、初めての方には辛いものです。
夜勤の仕事の感覚は、経験しないと感じづく、対策も取れないのが辛いところです。日によって食事の時間・寝る時間が大きく異なるので慣れないと体が休まりません。
辞める人の理由として最も多いのが、「生活リズムの変化に体が追いつかなかった」と言われています。
寮での共同生活がきつい
寮の食堂や大浴場等で職場の人と顔を合わせる機会がるので、体・精神共に休まらないという意見も。寮での生活は、自分の部屋に入らない限り、プライベートが確保できないというのも事実です。
しかし、中にはレオパレスが寮のメーカーもあり、トイレやお風呂が部屋に付いているので快適に過ごせます。ジムやサウナといった施設が充実しているメーカーもあるので、期間工選びには幅広い条件で選ぶことをおすすめします。
>>きれいで最高!寮が快適なおすすめ期間工5社の比較と選び方
期間工のきつい会社・楽な会社の違い
きつい期間工を選んでしまわないためには、どういった点を気をつければよいのか。
それには、どういった工程が存在し、どういったメーカーがあるのか判断する必要があります。注目すべき点は以下の3点です。
- 仕事面
- 待遇面
- 働く人たち
【仕事面】期間工のメーカーは大きく分けて2つの特徴
期間工は大きく分けて、以下の2つに分けられます。
- 自動車車体メーカー
- 部品メーカー
自動車メーカーは、自動車を製造するメーカーということで、一つ一つの製品の形が大きくて重いです。よって仕事も重労働になりがちです。
一方で、部品メーカーは扱う製品が小さいので、手元作業になり、自動車体メーカーのような、頻繁に動かしたり、スクワットのような動作をしたりといった作業が少ないです。
よって、仕事面では部品メーカーの方が楽と言えますね。
【待遇面】きつい行程があるメーカーは給与・待遇が良い
自動車メーカーは、世界的にも大手有名メーカーばかりで、待遇面は優れています。
「寮費無料・満了金が高い・給与も高い」こういった条件がほとんどです。支出を押さえられるので、貯金に専念できますし、見入りも多いので、貯まるのも早いです。
一方で、仕事面で恵まれている一方で部品メーカーは、待遇面で劣ります。「寮費は自己負担あり・満了金なしがある・給与が低い」といった形です。
しかし、待遇面で部品メーカーにはメリットがないのか?となれば、必ずしもYesという訳ではありません。
NTNという、軸受(ベアリング)を作るメーカーは、寮はレオパレスになります。多少の自己負担額はありますが、風呂・トイレ月の完全個室になるので、プライベートを重視したい方にとってはメリットと言えるでしょう。
【働く人たち】部品メーカーは女性が多く働きやすさが伺える
部品メーカーは女性が多く、それだけで働きやすさが伺えますね。
自動車車体メーカーは男性であっても、「きつい」と感じて辞めていく人も多いので、女性であれば尚更その傾向があるようですね。自動車車体メーカーの女性比率は1割か1割も満たないと言われています。
一方、部品メーカーのデンソーは、女性比率40%超えの工程もあるので、女性に人気です。20〜50代の男女が働いています。
待遇を取るならきついメーカー、働きやすさを取るなら部品メーカー
これまでの要点をまとめると、
- 待遇を取るなら自動車車体メーカー
- 働きやすさを取るなら部品メーカー
という結論に至りました。
では、きつい工程・会社はどういうものがあるのか、以下でそれぞれについて解説します。
期間工の工程の中できつい行程【理由も解説】
期間工の工程の中でも、キツイと言われる工程を紹介します。多くの工場で、以下のような工程でラインが組まれています。
- プレス
- ボデー
- 溶接
- 塗装
- 組み立て
- 検査
中でも、「組み立て」「溶接」がきついと言われています。以下でこの2つについて解説していきますね。
組み立て|期間工が最も多く配属されるきつい行程
多くの期間工が配属される可能性が高い工程が、こちらの「組み立て」工程です。なぜなら、工場のライン中でも最も対応するラインが多く、人員が必要だからです。
組み立ての仕事内容は、流れてくる製品に対して、インパクトレンチを使いボルトを締める、という内容です。
ラインに置かれて動く製品に対して、集中してボルトの位置にレンチを合わせていかないといけないので、大変です。
組み立て工程は、「シャーシ」「トリム」に分かれて、それぞれで「きつさ」が異なります。
トリム
組み立ての中でもキツイと言われるのが「トリム」工程です。
こちらは、自動車の内部に入り、部品やパーツを組み込んでいく作業です。車内に出たり入ったりするため、かがんだり、屈伸したりといった作業を繰り返すので、消費カロリーは随一です。
「取り付ける部品点数が多い」といった理由からもきついと言われる所以なのかもしれません。
シャーシ
シャーシは、自動車のサイドや、下部に入り割と大きなパーツを付けていく工程です。
トリムに比べ、取り付ける部品の項目は少ないものの、部品一つ一つが思いため、2人で持ち上げて作業を行うこともあります。
こちらも、ラインで動きながらの作業となるため、「短い時間でボルトの位置を合わせて締める」という作業がきついと感じる人が多いです。
溶接|職場環境(気温)がきつい工程
溶接は、作業場の気温が高く、暑いのできついと言われています。
溶接自体はマシンで行いますが、火花が散るほど熱を帯びた製品を扱うので、仕事環境の気温は自然と上がります。なので、夏だと地獄級な気温になり、熱中症になってしまう人も少なくありません。
>>期間工のボデー系工程、プレス・溶接・塗装の仕事内容について
きついと言われる会社(メーカー)
きついの判断する項目として今回は以下の内容で判断していきます。
- 残業が多くてきつい
- 覚えることが多くてきつい
期間工の中でも自動車車体メーカーはきついと評判高いですが、業務量が多く、それに比例して残業が多くなる会社もあります。
自動車工場は、扱う製品の重量が重いので重労働となるのは先程触れましたが、実は部品工場でも上記のきつい理由で、「きつい環境である」と言われるメーカーが存在します。
それが以下の2メーカーです。
- デンソー
- ジヤトコ
どちらも先程あげた項目が(残業が多くてきつい・覚えることが多くてきつい) 当てはまり、「部品メーカーだけどきつい思っていたほうが良い」とされています。
デンソーは月40時間が平均、多い月で60時間を超えるとされるので、残業は多めです。
まとめ
今回は期間工はきついのか?という点について解説してきました。
きつい仕事だと知った上で、応募するのは少しためらうかもしれませんが、その中でもご自身に適したメーカーがあると思います。
何か不安な点がある場合は、派遣会社のキャリアコーディネーターに相談してみましょう。勿論無料で些細な質問でも対応してくれます。