期間工の仕事のうち、車体部分を作るボデー系と呼ばれる工程があります。
- プレスで形を作り、
- 溶接で部品をくっつけ、
- 塗装で色を付ける
簡単に言うとこのような工程です。
上記3つの工程について、詳しく見ていきましょう。
期間工が行うプレス工程の内容について
車の車体(ボデー)は、鋼版と呼ばれる鉄の板から作られます。
プレス工程では、その鉄の板を切り、巨大プレス機で数千トンの高圧をかけ、車体を構成するパーツを作ります。
実際の作業はもちろん機械が行うわけですが、何しろものすごい高圧がかかるので非常に危険です。そのため、この工程の機械のコントロールは資格を持った正社員が関わることが多いです。
プレス工程に配属された期間工の仕事は出来上がった部品を運んだりする作業がメインになりますが、部品は非常に重く、部品の端は刃物の様な鋭利さを持っているので、非常に危険でもあります。
期間工が行う溶接工程の内容について
プレス工程で作られた部品同士をくっつけていく工程が溶接です。
基本的には熱や圧力を加えてくっつけていきますが、専用の接着剤を使用してくっつけていくこともあります。
ほとんどの溶接は専用の機械が行うので、期間工が行う仕事内容は、フレーム部品のセットと機械の稼働、溶接を終えた部品の移動といった内容になります。
ただ、場所によっては人の手での溶接も行い、機械溶接と人の手による溶接工程を経て、車体が作られます。
期間工が行う塗装工程の内容について
塗装の工程も、その多くは機械が行います。
したがって、期間工の仕事のほとんどは、機械による塗装がきれいに行われるための「準備」になります。
ただし、人間にしか塗装できない部分は期間工が塗装作業を行います。
塗装に関しては、詳しい仕事内容をこちらの記事にまとめていますので、興味のある方はご覧ください。

まとめ
今回は、車の車体を作るための3つの工程についてまとめました。
この工程で作られた車体と、別工程で作られるエンジンや各種部品が「組立」工程に回され、そちらでいよいよ車が完成します。